こんにちは!初めてのドラマ風ブログです!
是非最後までご覧ください!!
従業員200人程度の地方都市にある中規模の会社。従業員は、ほぼ全員自動車通勤。
従業員専用駐車場の入口にはリモコン式のカーゲートがある。従業員は全員それを開けるためのリモコンを支給されているのだが…。そのリモコン管理の苦悩を面白おかしく、少しコミカルに再現したドラマを作りました。
まゆみの行列
とある中堅メーカーの総務部で働くまゆみのデスクには、いつも従業員の列が絶えない。要件は全員、従業員専用駐車場のリモコンのことだ。
「まゆみさん、また電池が切れちゃったよ・・・。」
「まゆみさん、本当にすいません、リモコンを紛失しちゃって……」

社員200名、ほぼ全員、自動車通勤の職場で働くまゆみの朝は、このリモコン問題の対応から始まる。
そもそも、「落とした」っていうのはおかしい。
車の中にしまっているはずのリモコンがなくなるわけがない。きっと誰かに貸してるからに違いない。
そう。この職場では、従業員以外の車が時々停車していることがあるが、内気のまゆみには反論できない。
紛失時、セコムは簡単無効!リモコンは全部交換!!!
まゆみはセコムの入退室カードの管理もしている。
セコムのカードなら、紛失をしてもパソコンの管理画面から簡単に「無効」にするだけで済む。拾った人が悪用する心配もないし、カードの代金も大したことない。
しかし、この駐車場リモコンの紛失は、そうはいかないのだ。

リモコンの命令信号は電波で送信される。電波には電動ゲートをあけるためのチャンネル情報が含まれている。厄介なことにチャンネルは全リモコン共通なので、紛失した場合はその紛失したリモコンのチャンネルだけを無効にするというわけにはいかない。
紛失リモコンはどこかで生きてさまよっている
もし誰か一人が紛失した場合のプロセスはこうだ。
まず、200人全員のリモコンを一斉回収し、ふたを外してチャンネルを切り替えて、ゲートのチャンネルもそれに合わせる。
それが終わったら全員に一斉に再配布。
しかもこの作業、一瞬で終わらせないといけない。
なぜなら、チャンネルが未変更のリモコンがあれば、その従業員はゲートを通過することができないからだ。
「そんなの、あくまでも理想!」そう。結局、紛失の報告を受けても、まゆみは「始末書」を書かせるだけ。
紛失のリモコンは、生きたままこの世のどこかをさまよっているのだ。これは総務部長も黙認だ。

そんなある日、ついにその時が来た。
「あれ??リモコン……足りない。来週新入社員が入社するのに……」
リモコンが足りない→メーカー「買い替えましょう」
まゆみは慌ててメーカーに電話した。
まゆみ:「予備がなくなったので、追加で10個ほど発注したいのですが」
電話の向こうの担当者は、なぜか弾んだ声で「承知しました!明日、詳しくご説明に伺いますね。」とのこと。
翌日、やってきたメーカーの担当者は、ニコニコと笑みを浮かべていた。

メーカー担当者:「実はですね、まゆみさん。お使いのリモコン……もう廃盤なんです」まゆみは理解できなかった。
まゆみ: 「えっ、じゃあ追加できないんですか? どうすればいいの?」
担当者は待ってましたと言わんばかりに、最新カタログを広げた。
メーカー担当者:「そうです、これを機にゲートごと、最新機種に取り換えましょう!」
そこからは怒涛の営業トークだ。
メーカー担当者:「今は顔認証があるんです!あ!!御社ならもっといいものにしましょう。ナンバープレート読み取りカメラを設置しましょう。これならリモコン不要です。費用は……工事費込みで、ざっとうんびゃく万円というところでしょうか」
部長に相談すると、
部長:「ダメダメ…リモコン管理のこと、社長にバレたら大変なことになる。なんとか安価なキットで対応できない?」と懇願された。
「スマホで操作でめでたし…」じゃなかった!
「まゆみさん。こんなの見つけたよ。」翌日、情報システム部の吉田君が見つけたのは、中華製の『スマートパーキング』という装置。早速購入した。2万円。
一見怪しい製品だったけど、電動ゲートに装着。スマホに専用アプリをインストールしてペアリングしたあと、ボタンを押せばゲートが開く。
「おぉ!」

更にこれを起動するにはIDとパスワードを設けることができる。
「これならリモコンはいらない。IDとパスワードがあるから安全!!」
まゆみはさっそく吉田君と200人分のIDを一つずつ発行し、複雑なパスワードを設定して社員に配布した。
「パスワードがあるから安全!これでようやくリモコン地獄から解放される……」
理由1. パスワード管理の地獄
しかしまゆみの安堵はそう長くは続かなかった。
スマートパーキングを導入して1週間後、まゆみのデスクは長蛇の列。
「ごめん、まゆみちゃん。パスワード忘れちゃった。」
「パスワードの有効期限が切れたみたい。」
「パスワードの入力、毎回メンドクサイよ。。。。」

理由2. パスワードは退職者に簡単に流出可能!!
再発行の事務作業で、まゆみの残業は膨れ上がった。さらに最悪なことが起きたのだ。
ある夕方、まゆみは駐車場で、先月退職したはずの林君の車を見つけた。
「えっ、どうして? 林君のアカウント削除したはずなのに。」

理由3. 結局パスワードはザル
調べるとすぐに分かった。社員たちの間で「パスワードの教え合い」が常態化していたのだ。
せっかく導入したスマートパーキングも、パスワードを使っている以上、セキュリティはリモコンの時以上にザル….

理由4. 情シスに相談したら複雑になる!!
吉田くんに相談したら、「二段階認証にしたら?」だの難しい言葉を言い出して、なんだか分かんないけど、もっと複雑になる上、別のトラブルが増えるのは間違いない。
「意味ないじゃん……。もう、何を信じればいいの?」
運命の出会い:U-GATEという「魔法」
そんな時、まゆみは一つのホームページを見つけた。『U-GATE』。そこには信じられないことが書かれていた。
「全員同じアプリ、同じ設定でOK。IDもパスワードも使いません」
そんなの魔法じゃん。どうやって本人を識別するの??
疑いながらも、まゆみは最後の望みをかけて、U-GATEの開発元、グリーンワークス社のホームページのお問い合わせフォームから今の疲弊を全て入力して送信。
翌週、グリーンワークスの技術者が来た。シンプルワンショットというコントローラーをゲートの中の配線に接続。

私のデスクに戻って、私のスマホにアプリをインストールしたあと、初期設定を終わらせ、アプリを起動した。
まゆみは総務部の窓から、下のゲートを見つめた。スマホの「開ける」のボタンを押す。
あれ?ゲートは動かない。
グリーンワークスさん、やっぱり詐欺じゃないの?
C列に名前を入力⇒それが「承認」
そう思って、パソコンで管理用のスプレッドシートを開いた瞬間、まゆみの指が止まった。
シートのB列。そこには、さっきまで空欄だった場所に、呪文のような長い英数字が「ポコン!」と打刻されていたのだ。

何これ? 私、何も入力してないのに
これこそが、スマホ一台一台が世界に一つだけ持っている個体識別IDだった。
グリーンワークスによると、アプリ起動時、シンプルワンショットと紐づいたスプレッドシートには、そのスマートフォンの個体識別IDが打刻されるとのこと。
まゆみにはよく分からなかった。
グリーンワークス:「まゆみさん、難しいことは抜きで、その個体識別 IDの隣のC列に、自分の名前を入れてください」

ゲートが開く!!
まゆみはシートに『総務部 まゆみ』と入力した。そして、管理画面の「更新」ボタンをポチッと押す。アプリを再起動し、再度「開ける」のボタンをタップした。
なんと窓の向こうのゲートが、開いていくのだ!
えっ、開いた……! 本当に動いた!
「空欄」 or 「(個体識別IDが)無い」=「未承認」
まゆみはよぎった。「ひょっとして……」
今度は、まゆみはスプレッドシートに入力した自分の名前を消して「空欄」にした。

そして更新。アプリを再起動して再度「開ける」のボタンを押す。
今度はゲートはピクリとも動かない。

すごい。パスワードも何もないのに、このシートのC列に名前があるスマホだけが開けられるんだ!
武田さん登場
即、仲のいい人事部の武田 さんに電話。
武田 さん、すぐに私の席まできて!
武田 さんが到着。

武田 さんちょっとスマホ貸して。。。。私と同じアプリ、私と同じ初期設定。じゃあ武田さん、このU-GATEのアプリ起動してみて。
武田:「はい、押しました。まゆみさん、何も起こらないよ。」
うん、それでいいの。
いまシートのB列にポコンと呪文のような文字が表示されたでしょ。これ、武田さんのスマホの個体識別IDなの。じゃあここに『武田 』って入力して…
「ねぇ武田 さん、アプリ再起動してもう一度『開ける』ボタンを押して。」
「(2人一同)すごい!開いた!!」

台帳が自動的に生成される!
武田さんが終わったらあとは簡単。
次々と社員の名前が入力され、スプレッドシートはあっという間に完璧な「管理台帳」へと姿を変えていった。

リモコンの紛失を心配する必要も、電池交換に走る必要も、パスワードの教え合いに怯える必要もない。
退職時は簡単
そして月末、退職する社員が挨拶に来た。まゆみは微笑んで言った。

「お疲れ様でした。あ、返却するものは、セコムのカードだけだから。次の職場でも頑張ってね」
社員が部屋を出た後、まゆみはスプレッドシートを開き、その社員の名前の行をデリートキーで消去した。
作業時間は、わずか10秒。これでその社員のスマホは、二度と会社のゲートを開けることはできない。まゆみは、静まり返った総務部で、温かいお茶を飲みながら窓の外を見た。
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