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無電圧16接点⇒シリアル変換「GW-SHORT16」をブログで徹底解説

GW-SHORT16ブログサムネイル
公開日:2024/08/09

当社の看板商品になりえるGW-SHORT16(通称:ショート16)について紹介します。
まずは機能の前に名前の由来からご紹介しましょう。
・”GW”は文字通りグリーンワークスの略。
・”SHORT”は『短絡する』を意味します。
・”16″は16ポートの意味。

GW-SHORT16ブログ画像7

はい。この装置ショート/開放を感知する装置です。

接点の状態を感知してシリアルで送信します

この製品は、無電圧接点を常時監視して、「開放→短絡」または「短絡→開放」を感知することで別のアクションを起こします。
↓当社のHPの最初のイラストでいうと、赤丸の役目になります。

GW-SHORT16ブログ画像6

そしてその接点の変化を感知すると、即座に2種類のシリアルテキストを送信します。
具体的には下記のような感じ。

(↑クリックで拡大します)

他社の技術者でもご利用頂けるように、RS232Cという汎用性のあるテキスト通信で状態を送信するように設計しました。

送信テキストは2種類!!

本機は接点を感知/非感知を感知すると、2種類のシリアルテキストを時間差で送信します

状態信号①:RSTASHORTについて(ステータス)

まずは1つ目の送信コマンド。RSTASHORTについて解説します。

Reply Status Shortの略です。

入力状態に変化が起きると、今の16ポート全ての接点の開閉状態をシリアル文字で送信します。
【パラメータ】
RSTASHORT-ID■■|▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲<CF><LF>

①RSTASHORTの解説

  1. ■■:本機のID。01~16の整数(ディップスイッチで設定)。
  2. ▲(毎度16文字):命令用パラメーター (0:開状態, 1:閉状態)
  3. <CF><LF>キャリッジリターンとラインフィールド。

【サンプル】
“ID15番” の “ポート1番のみ開” 、あとは”全て閉”  
RSTASHORT-ID15|0111111111111111<CF><LF>

【どんなことに使われる??
ずばり当社の場合、iPhone/iPad上に各機器の状態を表示させるのに使います。
↓RSTASHORT-ID01|0100001010001000<CF><LF>

GW-SHORT16ブログ画像3

状態信号②:RCHASHORT状態について(チェンジ)

続いて2つ目に送られる「RCHASHORT(チェンジ)」についてです。

Reply Change(short) Statusの略です。

RSHORTSTAの直後に以下のチェンジコマンドが送られます。
RCHASHORT-ID■■|P●●:▲<CF><LF>
チェンジコマンドは、どのポートに変化があったを伝えるコマンドです。

②RCHASHORTの解説

  1. ■■:本機のID。01~16の整数(ディップスイッチで設定)。
  2. ●●:変化があったINPUT端子番号 (01~16の2桁の整数)
  3. ▲:開閉の変数 (0:開, 1:閉)
  4. <CF><LF>キャリッジリターンとラインフィールド。

【サンプル】
ID08の5番端子が閉から開に変化した場合
RCHASHORT-ID08|P05:0<CF><LF>

【チェンジはどんなことに使われる??
感知したことで、別のアクションを起こします。当社ではルールと表現しています。
当社の場合、LAN Bridgeのルール機能を使って、LINEを通知したりリレーを制御するなど、さまざまなアクションを実行します。

(↑クリックで拡大します)

閾(しきい)時間を調整できる!

GW-SHORT16は、「開→閉」および「閉→開」の状態の変化を感知するわけですが、その閾時間を設定することができます。下の写真ではダイヤルを左にいっぱい回しています。
・この時は50msec。つまりそれ未満の変化は無視します。
・最大は2000msec(2秒)まで。2秒間未満の短絡または開放は無視します。

GW-SHORT16ブログ画像2

これによってわずかな変化では、変化したとみなさないとすることができます。

最大16台連結できる

前述のとおり本機は01~16のIDを割り当てることを説明しました。その設定はディップスイッチ行うことがでくる訳ですが、下記のように最大16台連結することができます。
↓写真は某造船所の工場に出荷する前のもの。本機5台連結して合計80通りのLINEメッセージを送信します。

GW-SHORT16ブログ画像3

どうやってLINEを送信?

上の写真の某造船所様の構成です。LOSからは以下の情報がクラウドに「・ID ・ポート番号 ・開閉どっちか」を送信。これによってクラウド上に設定されたLINE APIが実行されて、しかるべきトークン(宛先)に送信されるのです。

(↑クリックで拡大します)

LINE通知の詳しい仕組みは別のブログで紹介します。

まとめ

まとめます。
・本機は16台まで連結できる。
・スマホで機器の状態を表示できる。(RSTASHORTのコマンド)
・開閉状態をLAN Bridgeで受けて、LAN Bridgeのルールで、別のアクションを実行できる。
・シリアルコマンドなので、制御に精通している人であれば、自社のシステムにも利用できる。

いかがでしょうか?おそらく弱電制御に精通している方であれば、興味を持って頂いたと思います。
デモ機の貸し出しも可能です。