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IFTTT~TCP変換装置|Linked Boxでリレー・シリアル変換!(技術者向ブログ)

Linked Box技術者向けブログ
公開日:2022/06/05

Linked Boxは、グリーンワークス社としては初の自社開発の製品。2018年に登場しました。
グリーンワークス初の自社製のコントローラーということもあり、筆者である私自身、非常に思い入れのある製品です。
Linked Box

2019年には、音源出版社が発行した「ホームシアターファイル」という雑誌の「ホームシアターグランプリ」の中で『IoT周辺装置』の部門の中で金賞を受賞した実績もあります。
ホームシアターファイルvol88

本ブログでは、Linked Boxの概要とその無限に秘めた可能性について、ご紹介致したいと思います。

IFTTTとは?

Linked Boxを紹介する前に、まずは肝心要の「IFTTT(イフト)」から紹介します。
IFTTT(イフト)は、IFTTT社(米国)が運営しているクラウドサービス。

IFTTTとは?

「IF(もしも)〇〇したら」→「〇〇を実行する」このルールをクラウド上で作成できる『ルールエンジン』です。
自由度の高さと手軽さが、最大の特徴です。

IFTTTでよく使われる使用例

  1. Google Homeに「電気つけて」と話すと、IFTTT対応のスマートライトがON
  2. GPSが決まった所に入ったと認識すると、IFTTT対応のリモコン発光器がエアコンをON。
  3. IFTTT対応の温度センサーが、予め設定した温度を超えると、LINEに通知

ここで気づいて欲しいのが、IFTTTで完結する以上、「IF」も「THEN」も、いずれもIFTTTに対応したサービスでなければいけない、とう点です。

IFTTTの使われ方

コマンドフュージョンとは?

一方コマンドフュージョンは、オーストラリアが本社のIoTコントローラー。当社株式会社グリーンワークスが日本総代理店です。

コマンドフュージョン

多種多様なインターフェイスに対応

スマートフォンのアプリを使って、「リレー」「IR」「RS-232C」など、さまざまなインターフェイスを出力できるのが特徴です。
更に、接点感知、シリアルを感知して、条件にマッチしたら、スマートフォンのアイコンを変えたり、リレーを開閉する、という受動的な機能も搭載しています。

↓「コマンドフュージョンでできること」のイメージ図

コマンドフュージョンのトリガーとアクション
(トリガーとアクションの組み合わせが自由自在)

Linked Boxの機能

お待たせしました。ようやく本題に入ります。
Linked Boxは、IFTTTとコマンドフュージョン、片方ができないことを、もう片方が補う装置になります。
(分かりにくくてすみません・・・。)

具体的には、「IFTTTを使って、無電圧瞬時接点を送る。」ということはできません。
また「コマンドフュージョンが、センサーなどからの無電圧接点を感知して、LINEを通知する。」ということもできません。

IFTTTまたはコマンドフュージョンにできないこと

ジャーン!これを可能にするのがLinked Boxなのです!!

Linked Boxジャーン

Linked Boxの使い方

それぞれについて紹介します。

1.IFTTTをトリガーにしてコマンドフュージョンから実行

IFTTTの「IF」をLinked Boxを介すことで、コマンドフュージョンに届けることができます。
この時、コマンドフュージョンとLinked Boxは宅内LAN(社内LAN)にあるにも関わらず、そのセキュリティホールを開けなくてもいいのが、この製品の特徴でもあります。

↓IFTTTをトリガーにした場合の利用例

IFTTTをトリガーにしてRS-232Cなどを制御

↓「グーグルアシスタントで無電圧瞬時接点をガレージシャッターに送信」

2.コマンドフュージョンをトリガーにしてIFTTTを実行

先ほどと反対です。コマンドフュージョンが感知したことを「IF」にすることができます。

コマンドフュージョンをトリガー

↓「無電圧瞬時接点を感知して、LINEで通知」

まとめ

IFTTTだけでも無限通りの使い方がある、と言っていいでしょう。
しかしIFTTTだけでは、「リレー」「シリアル通信」「TCPソケット」といった、旧来のインターフェイスを操作することはできません。
逆にそれを得意としているのがコマンドフュージョンです。

IoTの可能性を無限大にしてくれるのがLinked Boxでもあります。

無限大

導入事例

Linked Boxは、安定した動作と扱いやすさが評価され、愛知県立大学のプレゼンテーションルームの基幹システムとして採用されました。

(>>導入事例はコチラ)