IoTといっても、機器を導入して“スマホで操作できるようになった”だけでは、正直もったいない。現場では日々、新しいニーズや使い方が生まれます。
今日は、そんな「あとから強くなる」グリーンワークスのIoT基盤――Gx(ジークス)の拡張性についてご紹介します。
Gx(ジークス)とは?
「Gx(ジークス)」は、Greenworks eXpandable platformの略称です。
「グリーンワークスが提供する、拡張性の高いIoT制御基盤」という意味を込めて名付けました。
Gxは、リレー制御やシリアル通信をベースに、スマホアプリ・電池レスリモコン・各種センサーなどさまざまなトリガー(操作手段)を追加できる柔軟性が特長です。

構成は、クラウドとローカルを組み合わせたハイブリッド型。スマホだけに依存せず、現場の環境に合わせて操作手段を“あとから”どんどん増やせるのがGxの強みです。
ストーリー:Gxならこう広がる
下記はあくまでも例です。
【導入時】最初はWi-Fiのみで導入
とある企業で、まずは社内Wi-Fi環境下でスマホから電気錠を操作できるようにGxを導入。操作はシンプルで、管理者のスマホからボタンを押すだけ。ここまではよくあるIoT導入の第一歩です。
【数か月後】「やっぱり外出先からも開けたい」
次に上がったのは、「一部の従業員にも自分のスマホで開けさせたい」という声。ここで鍵になるのがUUIDによる端末認証。Gxでは登録済み端末だけを許可でき、退職時にはUUIDをリストから削除するだけで即時アクセス無効化。権限管理も万全です。
【更に数か月後】「従業員の個人スマホでも操作したい。でも退職したら?」
次に上がったのは、「一部の従業員にも自分のスマホで開けさせたい」という声。ここで鍵になるのがUUIDによる端末認証。Gxでは登録済み端末だけを許可でき、退職時にはUUIDをリストから削除するだけで即時アクセス無効化。権限管理も万全です。
【更に数か月後】「今持ってる社員証(FeliCa)でも開けられる?」
さらに、「これ、社員証でも開けられたら便利じゃない?」という話に。既存のFeliCaリーダーを接続し、IDを認識→Gxへ信号を送ることで既存カードでも開錠可能に。ICカードも“操作手段”のひとつとして取り込むことができました。
なぜGxはここまで柔軟なのか?
Gxでは、「操作手段」と「制御ロジック」が明確に分離されています。つまり、「どうやって開けるか」はあとから増やすだけで、“開ける動作”そのものは変える必要がないのです。
QRコード、FeliCa、スマホ、電池レスリモコン、物理ボタン。これら全てが横並びで共存可能。既存機器の仕様に合わせて柔軟に接続でき、プログラムの大幅変更も不要。
Gxは、もともと「拡張ありき」で設計されているからこそ、現場の“あとから”に強いのです。
時代に合わせて、どんどん進化
そしてGxのすごさはここから先にも続きます。
たとえば、顔認証のような複雑な処理も、シリアル通信やFirebase経由のWebSocket連携を使えば認証後にGxに信号を送ることで制御が可能です。
つまり、今はまだ現場に登場していないような新たな認証システムとも連携できる可能性を、Gxは十分に秘めています。