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JEMA1427遠隔コントローラー「シンプルジェット」を徹底解説!【工事簡単】

ブログシンプルジェットを開設
公開日:2023/10/31

このブログに行きついた人はおそらく「JEMA」或いは「JEMA1427」といったキーワードで辿り着いたと思いますので、JEMAに関して何らかの知識があることを前提で解説します。

↓先に結論を言いますと、下記の新建ハウジング社の動画で分かりやすく紹介されています。
(動画内の09:02辺り)

JEMAとは

JEMAという用語は、IoTや遠隔制御においては、一般社団法人 日本電機工業会の正式名称であるJEMAよりも、「JEMA1427」のインターフェイスのことを指すことが多いです。
なおJEMA1427は、「HA制御」或いは「JEMA制御」と呼ばれます。

↓JEMA端子を持ったエアコンの基盤 ( “JEM-A” と刻印されているのが分かります)

なおJEMA1427は、床暖房・エアコン・給湯器などを制御するために制定された信号の規格です。
1987年に制定されました。(>>日本電機工業会のHP)

JEMAが普及しなかった理由

1987年という大昔に制定されたこの規格ですが、当時は電話のトーン回線を使って遠隔で制御することを想定して制定されました。しかし
「うちの床暖房はJEMA端子を持ってた!!遠隔で制御できるぞ!」
「いいな~。うちのはJEMA端子を持ってないからできない!」
といった会話をしたことはあるでしょうか?きっと皆さん無いはずです。

トーン信号であろうとスマホであろうと、その時代その時代のハードルがあったため、あまり普及しませんでした。

理由1. “状態感知”が困難

前述のとおり「操作」においてはトーン信号で可能でした。問題はそのON/OFFの状態をどうやって知るかです。
JEMAは頭のいい人達が考案した規格なのですから、ユーザーのことを考えて、ちゃんとON/OFFの状態を伝達する機能も備わるように設計されています。
ところが公衆電話から制御できても、ON/OFFを受け取る事が困難だったのです。

JEMA制御の欠点

理由2. ルーター超えが必要

スマホが1人1台が当たり前の時代になっても普及しませんでした。
それは遠隔操作においての鬼門、ルーター超えです。
ルーター超えとは、ルーターの外(分かりやすく言うと「家の外」)から、ルーターのセキュリティホールを通過して宅内のコントローラーにアクセスすること。
この通過する方法としてよく知られているのは、「VPN」或いは「ポート転送」この2つです。

ルーター超え

しかし「VPN」「ポート転送」どちらも安易に導入することはできません。

VPNを導入するには?

  1. 固定IP或いはDDNSの申し込みが必要
  2. ルーターをVPN対応のもに交換する必要がある
  3. ルーターにVPNの設定を行う

更にユーザーは「さて、外からエアコンをつけよう。」というときに、VPNのアプリを起動しないといけません。シームレスではありませんよね。
ではポート転送はどうでしょうか?

ポート転送を導入するには?

  1. 固定IP或いはDDNSの申し込みが必要
  2. ルーターのポート開放の設定を行う

VPNとポート転送も共通して言えることは、
①:マンションは導入できない。
②:それ用の設定がルーターに必要。
この2点です。さらりと言いましたがこの2点・・・、結構ハードルが高いと思いませんか?

エアコン設置業者や床暖房業者さんは、客先のルーターのことは専門外です。
お客さんだって、これらの業者に自宅のルーターを触れられるのは、たまたまその人が詳しい人でも抵抗があるのは当然です。

理由3. スマホ対応の家電が増えた!

これも理由です。「もう古いJEMAの規格よりもメーカーとしては自社で開発した方が早い。」と舵を切ったメーカーも多くあります。
(↓ダイキンスマートアプリから抜粋)

シンプルジェットで簡単にJEMA対応家電を遠隔地から操作!

シンプルジェットは当社の看板商品であるLOSゲートウェイに、JEMAの基盤を搭載した贅沢でかつシンプルなIoTコントローラーです。
▼シンプルジェットの写真。JEMA端子が4個搭載しているのが分かります。

シンプルジェット(SIMPLE JET)

LOSは電源を入れると、専用クラウドに対して自動的にLOSトンネルを作ります。
ユーザーはアプリiViewer4を起動して、命令用のボタンを押すと、その命令はクラウドに届きシンプルジェットに届きシンプルジェットが各機器に命令信号を届けます。

シンプルジェットの操作フロー

  1. アプリiViewer4から「命令用ボタン」を押す
  2. 「命令信号」がクラウドに送信される。
  3. クラウドに送られた「命令」信号がLOSトンネルを経由してシンプルジェットに届く
  4. シンプルジェットがJEMA信号を対象機器に送信
シンプルジェットのフロー

状態信号は同じくLOSトンネルを経由してユーザーのスマホに届けられます。
最大の特徴は前述の「VPN」「ポート転送」いずれも使わずに、宅内の機器を操作できる点です。
また公衆電話の時に課題であった「状態が分からない」という問題もスマートフォンならではの「視覚で得られる情報」でクリア。ON/OFFに合わせてアイコンを変化させます。

スマホで遠隔地から操作

「ピポパ」での制御にあったような、「ON/OFFどっちかな?」と迷うことはありません。

まとめ

↓完成したばかりの試作品を使った動画です。機能は製品化したものと全く同じです。

設定は要りません。ケーブルを繋ぐだけで完了。
あとはアプリiViewer4をインストールして、当社が定めたプログラムをダウンロードすればすぐにご利用頂けます。

シンプルジェットのまとめ

  1. 工事が簡単!
  2. 設定は不要
  3. JEMAは「規格のある信号」なので、エアコンや床暖房など各メーカーがサポートしてくれる
  4. VPNやポート転送は不要!!

1987年の技術、シンプルジェットで見直されるかも知れません!!

・シンプルジェット製品サイトはコチラ (当社テックサイト)
・シンプルジェット発売のお知らせ (当社メインサイト)