当社のIoTシステムがまたまた思いもよらない用途に活用されたので紹介致します。
それはジャーン。盆踊りの提灯の操作です!!
お問い合わせのきっかけ
お問い合わせは東京の「大和町八幡神社」の神主さんから。
7/20に開催される予定の盆踊りの提灯の操作について、当社の「お問い合わせフォーム」より以下の問い合わせがありました。
LED提灯が約20個の回路が5系統。コンセント処理しています。
御社のコントローラーと接続してスマホで制御できないものでしょうか?
早速電話!!「今度開催される盆踊りの提灯の制御をスマートフォンで制御したい。」とのこと。
これは面白い!!スマホで制御は技術的には簡単。いや待てよ?しかし私の脳裏にはすぐに2つの懸念事項が浮かびました。
懸念1.大勢が集まる所でWiFiの電波が不安定にならないか。
懸念2.(1以上の懸念点)スマホだと、ちょっとした修正が必要になった場合、その場で対応できないのでは?
それを伝えた所、
数年前は手の込んだシステムをハード面から時間をかけて構築したのですが、多様なプログラミングができる反面、構造上デリケートなので屋外での運用に難航しました。
ならば電池レスリモコンの出番では?
あえてアナログな電池レスリモコンを使った手法を紹介。後日デモをご覧頂くために訪問致しました。
電池レスリモコンとは?
- 押した力で発電して電波を発信。その名の通り電池が要らない。
- メーカーはエコー総合企画社(石川県)。
- 電池交換が永久に要らない。
- 電波到達距離約60メートル。
- RF電波だから多少の障害があっても大丈夫。
まさに盆踊りの提灯を制御するのにピッタリ!!我ながらナイスチョイス!
↓これが電池レスリモコン。押した力で発電して電波を発信するから、電池交換が要りません。
↓↓実際のデモの時の写真↓↓
簡単なデモをご覧頂いた所、「これは便利かも!」と感銘の様子。後日導入の決定意志を頂きました。
電池レスリモコンの割り当て
「どのボタンを押したら、どの回路を入/切する」これは下記のように決定!!
(下記は実際に神主さんから送られたもの)
↓そして完成した制御盤が以下です!!じゃーん
リレーコントローラーは、「DIN-RY5-N」を採用しました。
電池レスリモコンから受けた電波をDIN-RY5-N(盤の右上の機器)がキャッチして、予め登録された回路が開閉します。
もちろん、突入電流や漏電対策もしっかり考慮!!
↓簡単なシステム構成図
↓おっと忘れてました。当社得意の「組み合わせ自由!」の絵、今回は下記の組み合わせを利用!
電池レスリモコンで回路(リレー)を開閉!
いよいよ本番
オペレーターは2名交代で操作。
誰もが「この令和の時代、人がやるより自動化の方がいいんじゃね?」と思うかも知れません。
しかし自動化の場合、プログラマーに「この曲になったらこうして・・。間をおいて点滅させて・・・。」と指示することって意外と手間。アドリブも利きません。だったら人がやった方が楽だし確実!
さて本番当日。天気予報は夕方から雨。。。それにしても湿気が凄い。暑い・・・・。
現場にたどり着くと皆さん準備万端!!
↓先ほどの制御盤はやぐらの中に忍ばせました。
↓本番直前の音合わせの様子
電池レスリモコンだから、電池切れの心配は皆無!RF電波だから会場のどこから操作しても、やぐらの下のコントローラーまでバッチリ電波は届きました!
写真をよく見て下さい。電池レスリモコンは業務用の強力両面テープでしっかりと木板に固定されています。
「え?電池交換の時どうするの??」って思った皆さんへ!惜しい、電池交換の必要はないんです!^_^
本番は途中雨が降りましたが、トラブルが無く無事終わって良かった!
まとめ
動画をご覧頂いた通り、祭りは見事に大成功。
オペレーターさんからは「やっと理想的な方法にたどり着きました。」というご感想も頂きました。
電池レスリモコンにして良かった点
- 電池切れをはじめとした、電池関連のトラブルが絶対に無い。
- 誰にでも操作できる。
- どこからでも操作ができる (RF電波到達距離約60メートル)。
- 倉庫にしまっていても、来年またすぐに使える。
予想だにしない使われ方でしたが、まさに理想的な用途に利用されて光栄です。
オペレーターの皆さん、お疲れ様でした!
↓大和町八幡神社の神主さんの関氏