Linked Boxは、グリーンワークス社としては初の自社開発の製品。2018年に登場しました。
グリーンワークス初の自社製のコントローラーということもあり、筆者である私自身、非常に思い入れのある製品です。
2019年には、音源出版社が発行した「ホームシアターファイル」という雑誌の「ホームシアターグランプリ」の中で『IoT周辺装置』の部門の中で金賞を受賞した実績もあります。
本ブログでは、Linked Boxの概要とその無限に秘めた可能性について、ご紹介致したいと思います。
IFTTTとは?
Linked Boxを紹介する前に、まずは肝心要の「IFTTT(イフト)」から紹介します。
IFTTT(イフト)は、IFTTT社(米国)が運営しているクラウドサービス。
「IF(もしも)〇〇したら」→「〇〇を実行する」このルールをクラウド上で作成できる『ルールエンジン』です。
自由度の高さと手軽さが、最大の特徴です。
IFTTTでよく使われる使用例
- Google Homeに「電気つけて」と話すと、IFTTT対応のスマートライトがON。
- GPSが決まった所に入ったと認識すると、IFTTT対応のリモコン発光器がエアコンをON。
- IFTTT対応の温度センサーが、予め設定した温度を超えると、LINEに通知。
ここで気づいて欲しいのが、IFTTTで完結する以上、「IF」も「THEN」も、いずれもIFTTTに対応したサービスでなければいけない、とう点です。
コマンドフュージョンとは?
一方コマンドフュージョンは、オーストラリアが本社のIoTコントローラー。当社株式会社グリーンワークスが日本総代理店です。
多種多様なインターフェイスに対応
スマートフォンのアプリを使って、「リレー」「IR」「RS-232C」など、さまざまなインターフェイスを出力できるのが特徴です。
更に、接点感知、シリアルを感知して、条件にマッチしたら、スマートフォンのアイコンを変えたり、リレーを開閉する、という受動的な機能も搭載しています。
↓「コマンドフュージョンでできること」のイメージ図
(トリガーとアクションの組み合わせが自由自在)
Linked Boxの機能
お待たせしました。ようやく本題に入ります。
Linked Boxは、IFTTTとコマンドフュージョン、片方ができないことを、もう片方が補う装置になります。
(分かりにくくてすみません・・・。)
具体的には、「IFTTTを使って、無電圧瞬時接点を送る。」ということはできません。
また「コマンドフュージョンが、センサーなどからの無電圧接点を感知して、LINEを通知する。」ということもできません。
ジャーン!これを可能にするのがLinked Boxなのです!!
Linked Boxの使い方
それぞれについて紹介します。
1.IFTTTをトリガーにしてコマンドフュージョンから実行
IFTTTの「IF」をLinked Boxを介すことで、コマンドフュージョンに届けることができます。
この時、コマンドフュージョンとLinked Boxは宅内LAN(社内LAN)にあるにも関わらず、そのセキュリティホールを開けなくてもいいのが、この製品の特徴でもあります。
↓IFTTTをトリガーにした場合の利用例
↓「グーグルアシスタントで無電圧瞬時接点をガレージシャッターに送信」
2.コマンドフュージョンをトリガーにしてIFTTTを実行
先ほどと反対です。コマンドフュージョンが感知したことを「IF」にすることができます。
↓「無電圧瞬時接点を感知して、LINEで通知」
まとめ
IFTTTだけでも無限通りの使い方がある、と言っていいでしょう。
しかしIFTTTだけでは、「リレー」「シリアル通信」「TCPソケット」といった、旧来のインターフェイスを操作することはできません。
逆にそれを得意としているのがコマンドフュージョンです。
IoTの可能性を無限大にしてくれるのがLinked Boxでもあります。
導入事例
Linked Boxは、安定した動作と扱いやすさが評価され、愛知県立大学のプレゼンテーションルームの基幹システムとして採用されました。