大和ハウスが「特許」を取得している照明回路が最強すぎる理由

大和ハウス工業社の特許を解説

ホームオートメーションを導入するにあたって、照明は実に多くの選択肢があります。ざっくりあげただけでも、

  1. 無線機能明を持った照明ランプを使う
  2. 無線機能明を持った照明スイッチを使う
  3. リモコン受信機能を持ったスイッチと、学習リモコン装置を組み合わせる
  4. オートメーションコントローラーパワーリレーを使う
  5. ルートロンを使う
これらが挙げられます。「4」においては、更に細分化されているのですが、その中でも
大和ハウス工業の照明システムが実質最強である、と断言していいでしょう。
本ブログにてなるべく分かりやすく解説いたします。

大和ハウス工業の照明回路を詳しく解説

特許情報プラットフォームからのぞき見してみましょう

興味ある方は、特許情報プラットフォームのウェブサイト(旧特許電子図書館)から詳細をダウンロードできます。
https://www.j-platpat.inpit.go.jp/web/all/top/BTmTopPage

「大和ハウス工業 スイッチ制御システム」で検索すると1件ヒットします。(クリックで拡大)

これがその回路図です

それではじっくり解説します

各部の解説

以下のように見事にコマンドフュージョン製品に置き換えることができます。
(↓一通り読み終えてから、後でじっくり照らし合わせて下さい。)

90・・・iPhone/iPad
80・・・ルーター
70・・・LAN Bridge
60・・・CF Mini
61・・・CF Miniの内蔵リレー
62・・・CF MiniのIOポート(接点感知)
回路右上のリレー・・・オムロンMY2の定番リレー
回路左上のリレー・・・普通の3路スイッチ

「3路スイッチ」と「リレー」を3路の関係にするのがポイント!

ポイントは壁スイッチとをわざわざ3路スイッチにして、その相手をなんと「パワーリレー」にします!!

  • 壁スイッチ・・・指で操作
  • パワーリレー・・・スマホから操作

これによって、「壁スイッチ」と「スマホ」両方から操作できる、という画期的な仕組みです。
↓オムロンのMY2。定番中のパワーリレー。(クリックで超拡大!!)

「接点1:9が起点で1~5にスイッチ」「接点2:12を起点に4~8にスイッチ」の3路スイッチが2つついてる「2接点式」と呼ばれるタイプ。写真は「MY2」という定番中の定番のリレーです。
デメリットは機械式のため、音がカチカチうるさいです。仕方ありません。(あとで詳しく書きます。)

動画で解説|「壁スイッチ」と「スマホ」それぞれで操作してみましょう!

動画が手抜きですみません。
壁スイッチ・・・押す度に上下交互に切り替わります。
スマホでの操作・・・押す度に上下交互に切り替わります。

「壁スイッチ」「スマホ」どちらを操作しても、ON/OFFが交互に切り替わります。

↓「壁スイッチ」で操作をした時のフローになります。

ON/OFF状態を感知するためのパワーリレーが別途必要です

ポイント!
パワーリレーの相手は普通の3路スイッチなので、パワーリレーが「Hi」だからといって必ずしも照明がONとは限りません。照明のON/OFFは「相手の3路」がどちらに倒れているかによって決まります。

その為、ON/OFF状態を感知するのに、もう一個パワーリレーを必要とします。

  • 一次側・・・「照明」と並列に接続
  • 二次側・・・「リレー制御装置」の接点感知部分に接続

↓下記の「その2」の特性を利用して『アイコン』と『照明のON/OFF状態』を連動させようって訳です。

「アマチュア用オートメーションキット」と「プロ」の違い|プロはIOポートを使いこなす!!
コマンドフュージョンには「赤外線」「リレー」などの他に、「IOポート」というインターフェイスを持っています。IOポートはあまり聞き慣れない言葉かと思いますが、このIOポートがあるか無いかが、ネットで手に入るアマチュア用オートメーションとコマ...

この特許のスゴイのはココだ!!

あらゆるコントローラーが壊れても制御不能にならない!!

万が一「リレー制御装置」が壊れた場合、スマホでの操作はできませんが、右側のパワーリレーはLOWに倒れています。そのため、「壁スイッチ」と「リレー」が3路の関係である以上、「壁スイッチ」での操作を可能にしています。大和ハウス工業社スイッチ回路万が一パワーリレーが溶着しても交換まで何とか乗り切れます。

この特許は筆者である私が出願した所、「既知の技術」ということで経済産業相から拒絶書が届いて、それで知りました。
あらゆる装置が壊れても、手元での操作ができる方法はこれしかありません。
他にあれば、それも特許が取得できると思います。

請求項に記載されていないスゴイ点!!!

特許には請求項というのがありまして、「これができるってことは、それに付随するものも俺の特許!」といった形で特許の範囲を請求することができます。

この方法は物理スイッチをホタルにすることができるのもメリットです。

 

この照明システムのデメリット

実機を組めばすぐに分かるので、あえてデメリットも書かせて頂きました。

デメリット1 |配線工事がやや複雑になる

このシステムは、配線工事を複雑にさせる要因が2つあります。

  1. 配線が全て3路。しかも相手が盤なのでちょっと遠い。
  2. 1系統あたり、パワーリレーが2個も必要。

ちゃんと理解している電気工事業者さんにお願いしましょう。

ただ、「リレー制御装置が故障しても操作不能にならない!!」というメリットを生かす機会もあります。
工事を進めていく過程で、配線を切り替えることがあっても、「工事を中断しなくてもいい。」というメリットがあります。

デメリット2 |操作するたびに3個のリレーがカチンカチンうるさい

・スマホでの操作の場合・・・3個のリレーが同時にカチンカチンと音を出します。煩いです。
・壁スイッチで操作の場合・・・壁スイッチなのに、ON/OFFを感知するためのリレーがカチンカチンと音を出します。

リレー3個とは?
・「リレー制御装置のリレー(図61)」
・「パワーリレー(図40)」
・「ON/OFFを感知するリレー(図50)」
【リレーの内訳】
図61:これは小さいリレーなので大したことありません。
図40:3路にしないといけないので、「カチンカチン」音の鳴るメカニカルリレーになります。
図50:一次側100Vのリレーになるため、このリレーも音の鳴るメカニカルリレーになります。

図40と図50においては、音の静かなコンデンサーリレーは使えません。

ご理解頂けましたでしょうか?照明は実に深いですね。